ゼロスピンドルPC
コンピュータを使い出してかれこれ15年位経過しますが、コンピュータとはなんぞやとの質問があれば「ハードディスクドライブ」そのものであると答えるわらし。
だってコレがなければ概ねPCって使えないでしょ。CDやDVDから起動する手もありますが、あまり一般的でないし、一番手軽且つ安価なのはやはりHD。
で、コレが故障すると大変な事になる。
バックアップを取っていなければさらに目も当てられない事態が待ち受けることになる。
駆動する部品がある以上、故障するのはやむを得ない。
こまめなバックアップと定期的な点検及び交換が必要となるわけです。
つい最近シリアルATAのHDが逝ってエライ目に遭い、VAIO Uなぞというシリコンディスク搭載のPCが登場したことで、そろそろ昔から考えていることについて実験してみるか、と思い立つ。
かねてからHDではなくてコンパクトフラッシュからPCが起動すればいいな~と考えており、過去HP-200LXのようにCFから起動するPCがある(「あった」ですな)のだから、現在でもCFのように駆動しない記憶媒体から起動するPCがあれば……。
検索情報収集その他で、行き着いた結果がコレ。
irCube IR-ICF02D
CF→2.5inch IDE HD変換アダプタな訳です。
これに8GBで19800円という安価すぎて正直「大丈夫か?」との疑念が払拭できないCFを買い与えてOSのインストールをやってみた。
「実験」機として使ったのは東芝Dynabook DS60P(SS3480)でCPUはPentiumu3-600MHz、メモリは192MBです。
1回目Windows2000SP4
SP+メーカーというユーティリティーを使ってサービスパック4その他現在公開されているパッチを全てあてたインストールCDを作成してインストールしてみた……失敗。インストーラーが起動しません。
2回目Windows2000
SP1すら当てていないドノーマルのCDでインストール……ブルーバックでハングアップ。DMAが何とかかんとかのエラーが出る。
3回目WindowsXPsp1
インストール成功。でも重すぎて使えない。普段XPは全く触っていないので使いづらいし。
4回目Windows2000SP4
再度SP+メーカーでSP4のみを当てたインストールCDを作成し直してインストールしてみたら成功しました。インストールに2時間半もかかりました。
が、その後Windows updateを実施したところ「administrator権限でログインしてください」とのエラー表示が出てupdate出来ない。administratorでログインしているのに……。
5回目Windows2000SP4
若干考えを直し、IR-ICF02D+CFに直接インストールするのではなく、一度HDにインストールし、ドライブごとバックアップを取り、それをIR-ICF02D+CFに展開する方法を採ってみたところ、起動に成功。
一度再起動かけると何事もなかったかのように動きます。
認識されたIR-ICF02D+CFは「リムーバブルメディア」として表示されますが今のところ不具合は見当たりません。
で、実際の使い心地はどーかというと……やっぱり遅いです。耐えられない程ではないにしてもよく言って「まったり」、悪く言って「3テンポ程ずれる」。
使えない程ではなく、この文章は実験機にインストールした一太郎11で書いてますが、たま~に変換中に読み込みに行って若干止まる位でHDで使う時とさほど変わらない。
元々DS60Pは仕事用に買ったものなので、若干遅くてもHDがトんだ時のことを思えばこのまま使ってもいいかな、とも考えましたが、やはり「仕事」で使っている以上、半ばイレギュラー的なIR-ICF02D+CFはアブね~んぢゃないかと。
しばらく様子見ながら使ってみますが、この「実験」は次に買うノートPCをゼロスピンドル化させるための布石になるのかもしれません。
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